苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


 実際、佑茉は必死だった。

 すっぴんはもう見られてるけど。
 いびきとかかいてたらどうしようっ。

 いびきって、自分じゃ気づかないって言うし。

 そういうの確認するアプリとか入れて確かめてから、引っ越したい。

 友だちに確かめてもらうって言っても、みんなすぐ爆睡するやつばっかりだし。

 皆穂とか、適当に、
「大丈夫、かいてない、かいてない」
とか笑って言いそうだ。

 えーと、まずアプリを……と思っている間に、由人が、

「わかったっ。
 家の中を一部屋一部屋改めさせてもらうっ」
と言い出した。

「ええっ?」
< 362 / 379 >

この作品をシェア

pagetop