Deception〜私たちの恋の裏にはそれぞれの思惑が渦巻いている〜
「時期がきたら言うね?」
想乃は眉を寄せ、訝りながらも頷いた。
ともあれ、還暦祝いパーティーの正確な日付を尋ねると、十二月二週目の日曜日との返答を得られた。
そのあと当然のように夕飯までご馳走になった。家に帰り着くと郷がデリバリーで届いたトンカツ定食を食べていて、どこまで抜かりないんだろうとつい感心してしまった。
「姉ちゃん、髪型いつもと違うくね?」
「うん。今日パーマあてたから」
ゆるふわに巻かれた髪に触れてソファーに座り込む。
「見慣れないから……なんか変な感じ」
郷は箸をすすめつつ首を捻っていた。
「お風呂入ったらもう寝るね」
一度自室に上がり、左手の薬指から大粒のダイヤが輝く婚約指輪を抜いた。一緒に持ち帰った専用のケースにきちんと仕舞い、クローゼットにある引き出しに入れた。あまりに高価な物なので、四六時中付けっぱなしにするのはさすがに抵抗があった。
明日は夕方から清掃の仕事もあるし、無くしたら大変。今日みたいに彼と会うときだけ身につけようと決めてクローゼットの扉を閉めた。
想乃は眉を寄せ、訝りながらも頷いた。
ともあれ、還暦祝いパーティーの正確な日付を尋ねると、十二月二週目の日曜日との返答を得られた。
そのあと当然のように夕飯までご馳走になった。家に帰り着くと郷がデリバリーで届いたトンカツ定食を食べていて、どこまで抜かりないんだろうとつい感心してしまった。
「姉ちゃん、髪型いつもと違うくね?」
「うん。今日パーマあてたから」
ゆるふわに巻かれた髪に触れてソファーに座り込む。
「見慣れないから……なんか変な感じ」
郷は箸をすすめつつ首を捻っていた。
「お風呂入ったらもう寝るね」
一度自室に上がり、左手の薬指から大粒のダイヤが輝く婚約指輪を抜いた。一緒に持ち帰った専用のケースにきちんと仕舞い、クローゼットにある引き出しに入れた。あまりに高価な物なので、四六時中付けっぱなしにするのはさすがに抵抗があった。
明日は夕方から清掃の仕事もあるし、無くしたら大変。今日みたいに彼と会うときだけ身につけようと決めてクローゼットの扉を閉めた。