Deception〜私たちの恋の裏にはそれぞれの思惑が渦巻いている〜
想乃は少しだけ考えを巡らせて、ベッドに座った。腕を伸ばして今の自分を自撮りしてみる。【昨日のパーマ、今日もいい感じです】と打ち、写真とともにメッセージを送信する。今度はすぐに既読になった。少ししてラインが鳴った。
【可愛い】
【待ち受けにしようかな(笑)】
お返しと言わんばかりにいつものスーツ姿の彼が写真で送られてきた。ドキンと鼓動が鳴った。パソコン用だろうか。慧弥はメガネを掛けていた。
【メガネ、似合います!】、即座に打ち込んで送る。
【ありがとう(笑)】
【これから会議だよ。また夜に迎えに行くね】
【わかりました。ありがとうございます】
すぐに返事をして先ほど届いた二枚の写真を保存する。
慧弥がひとりで写っているものを画面に映し出し、じっと見つめてしまう。かっこいい、と物憂げな吐息がこぼれた。心音が不定期に高鳴り夜が待ちきれなくなる。早く会いたいと思ってしまう。「慧弥さん。好き」。自然と声に出していた。
*
週末になり、慧弥が購入したピアノが自宅に届けられた。業者の男性が二人がかりで運び入れてくれる。その立ち合いに慧弥も付き添うと言った。土曜日の午後。郷が友達と遊ぶ約束をしていて家を空けていたため、想乃ひとりでは心配だと思ったらしい。
無事に設置と受け取りが完了して想乃は白いグランドピアノを手で撫でた。
「なにか弾いてほしいな」と言って慧弥がそばに寄る。
【可愛い】
【待ち受けにしようかな(笑)】
お返しと言わんばかりにいつものスーツ姿の彼が写真で送られてきた。ドキンと鼓動が鳴った。パソコン用だろうか。慧弥はメガネを掛けていた。
【メガネ、似合います!】、即座に打ち込んで送る。
【ありがとう(笑)】
【これから会議だよ。また夜に迎えに行くね】
【わかりました。ありがとうございます】
すぐに返事をして先ほど届いた二枚の写真を保存する。
慧弥がひとりで写っているものを画面に映し出し、じっと見つめてしまう。かっこいい、と物憂げな吐息がこぼれた。心音が不定期に高鳴り夜が待ちきれなくなる。早く会いたいと思ってしまう。「慧弥さん。好き」。自然と声に出していた。
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週末になり、慧弥が購入したピアノが自宅に届けられた。業者の男性が二人がかりで運び入れてくれる。その立ち合いに慧弥も付き添うと言った。土曜日の午後。郷が友達と遊ぶ約束をしていて家を空けていたため、想乃ひとりでは心配だと思ったらしい。
無事に設置と受け取りが完了して想乃は白いグランドピアノを手で撫でた。
「なにか弾いてほしいな」と言って慧弥がそばに寄る。