Deception〜私たちの恋の裏にはそれぞれの思惑が渦巻いている〜
親族や社員の代表が代わるがわる登壇し、壇上の慧へプレゼントを送った。慧弥が渡すさい、想乃も連れ添うように言われ、再び慧の前で祝いの言葉を述べた。
「想乃さん、今日は本当に素晴らしい演奏をありがとう。久々に亡き家内を思い出して、嬉しかったよ」
「そんな……とんでもないです。喜んでいただけて、こちらこそ光栄です」
慧から握手を求められ、想乃は笑みを浮かべながら手を握った。
その後、主役となる慧が感謝の気持ちやこれからの抱負についてを話し、閉会の流れとなった。
拍手と皆の談笑で締めくくられ、とても心地よいパーティーだった。きっと並樹慧という社長の人柄がそうさせているのだろう。
来たときと同様に、想乃は慧弥に手を繋がれてホールをあとにした。
「私思ったんですけど」
「うん?」
「慧弥さんってハグが好きなんですか?」
いくらか頬を染めながら訝るように見上げると、慧弥がふふっと微笑み、想乃に流し目を向けた。
「さっきのアレは感極まってつい。想乃の大健闘を讃えたくてね」
「だったらハイタッチでいいと思います」
「恋人同士でハイタッチ?」
「想乃さん、今日は本当に素晴らしい演奏をありがとう。久々に亡き家内を思い出して、嬉しかったよ」
「そんな……とんでもないです。喜んでいただけて、こちらこそ光栄です」
慧から握手を求められ、想乃は笑みを浮かべながら手を握った。
その後、主役となる慧が感謝の気持ちやこれからの抱負についてを話し、閉会の流れとなった。
拍手と皆の談笑で締めくくられ、とても心地よいパーティーだった。きっと並樹慧という社長の人柄がそうさせているのだろう。
来たときと同様に、想乃は慧弥に手を繋がれてホールをあとにした。
「私思ったんですけど」
「うん?」
「慧弥さんってハグが好きなんですか?」
いくらか頬を染めながら訝るように見上げると、慧弥がふふっと微笑み、想乃に流し目を向けた。
「さっきのアレは感極まってつい。想乃の大健闘を讃えたくてね」
「だったらハイタッチでいいと思います」
「恋人同士でハイタッチ?」