Deception〜私たちの恋の裏にはそれぞれの思惑が渦巻いている〜
会話の途中で、美海の声が割って入ったため、慧弥はハンズフリーにしているのだと気づいたのだ。
黎奈と美海の手前、愛の言葉を囁いたのはわかっているけれど。
恋愛初心者の想乃にとっては、刺激が強すぎた。
「これでも嘘だと思う? 慧弥の婚約」
どこか呆れた表情で、黎奈が美海に目配せした。
——結局のところ、婚約を疑われたことやブログ云々の話はうやむやになった。
想乃は自室のベッドに寝転がりながら、スマホを眺めていた。
自身のブログを開き、ネット上の設定を再び非公開にすべきかどうか迷った。このタイミングで非公開にしたら、余計に怪しまれるかもしれない。
想乃は少し考え、それでも構わないと思い直した。美海に疑われ、黎奈にもブログの存在を知られてしまったのだ。慧弥の耳に入るのも時間の問題。
偽装婚約が周りに知れ渡るのも困るけれど、それは慧弥にとっても同じこと。バレないように巧みに隠し通してくれる慧弥がいる限り、なにも心配することはないのかもしれない。
本当に隠さなければいけないのは、想乃の気持ちの方だ。この想いが慧弥にバレるわけにはいかない。
設定を変更しようとした、そのとき。
「……あっ」
不意にメール通知が表示され、誤ってタップしてしまった。
黎奈と美海の手前、愛の言葉を囁いたのはわかっているけれど。
恋愛初心者の想乃にとっては、刺激が強すぎた。
「これでも嘘だと思う? 慧弥の婚約」
どこか呆れた表情で、黎奈が美海に目配せした。
——結局のところ、婚約を疑われたことやブログ云々の話はうやむやになった。
想乃は自室のベッドに寝転がりながら、スマホを眺めていた。
自身のブログを開き、ネット上の設定を再び非公開にすべきかどうか迷った。このタイミングで非公開にしたら、余計に怪しまれるかもしれない。
想乃は少し考え、それでも構わないと思い直した。美海に疑われ、黎奈にもブログの存在を知られてしまったのだ。慧弥の耳に入るのも時間の問題。
偽装婚約が周りに知れ渡るのも困るけれど、それは慧弥にとっても同じこと。バレないように巧みに隠し通してくれる慧弥がいる限り、なにも心配することはないのかもしれない。
本当に隠さなければいけないのは、想乃の気持ちの方だ。この想いが慧弥にバレるわけにはいかない。
設定を変更しようとした、そのとき。
「……あっ」
不意にメール通知が表示され、誤ってタップしてしまった。