Deception〜私たちの恋の裏にはそれぞれの思惑が渦巻いている〜
部屋の隅には、小さなテーブルと二人がけのソファ。壁紙はくすんだ金色で、床は濃い茶色のカーペット。
どこを見ても、知らないものばかりだった。
浴室の扉が半開きになっていた。広すぎる空間に、場違いな寒気を覚える。そこから覗くガラス張りのバスルーム。天井のシャワー。バスタブの縁に置かれたアメニティ。
じわりと滲む視界の向こうで、男の姿が揺らいだ。想乃は息を詰め、警戒を強める。
「想乃ちゃん、だっけ? さすが慧弥くんの彼女なだけあって可愛いね?」
「……っ、だ、誰ですか?」
「俺?」
男はにやりと笑い、不意に立ち上がった。
「俺はね、すごーく優しいお兄さんだよ。嫌がらずにここでゆっくり過ごしてくれたら、たくさんいい思いをさせてあげる」
悪寒が走った。喉の奥がひゅっと縮こまり、呼吸が苦しくなる。
「かっ、帰りますっ、帰らせてください……っ」
「その恰好で?」
「わ、私の服、どこですか……?」
男は怯える想乃を見て面白がるように、くつくつと笑った。「そうだなぁ」と言いながら、ゆっくりとシャツのボタンを外していく。
「一発ヤらせてくれたら返してあげるよ?」
獲物を前にしたようなギラついた瞳。
男が一瞬で距離を詰めた。ベッドの端で震える想乃を捕まえ、グイと引き寄せる。
どこを見ても、知らないものばかりだった。
浴室の扉が半開きになっていた。広すぎる空間に、場違いな寒気を覚える。そこから覗くガラス張りのバスルーム。天井のシャワー。バスタブの縁に置かれたアメニティ。
じわりと滲む視界の向こうで、男の姿が揺らいだ。想乃は息を詰め、警戒を強める。
「想乃ちゃん、だっけ? さすが慧弥くんの彼女なだけあって可愛いね?」
「……っ、だ、誰ですか?」
「俺?」
男はにやりと笑い、不意に立ち上がった。
「俺はね、すごーく優しいお兄さんだよ。嫌がらずにここでゆっくり過ごしてくれたら、たくさんいい思いをさせてあげる」
悪寒が走った。喉の奥がひゅっと縮こまり、呼吸が苦しくなる。
「かっ、帰りますっ、帰らせてください……っ」
「その恰好で?」
「わ、私の服、どこですか……?」
男は怯える想乃を見て面白がるように、くつくつと笑った。「そうだなぁ」と言いながら、ゆっくりとシャツのボタンを外していく。
「一発ヤらせてくれたら返してあげるよ?」
獲物を前にしたようなギラついた瞳。
男が一瞬で距離を詰めた。ベッドの端で震える想乃を捕まえ、グイと引き寄せる。