〜Midnight Eden〜 episode1.【春雷】
考えてみればバカな話だ。祖父だって生殖器のある男、生物学的な雄なのに。
「まさか美夜、あんた頭いいくせに子どもはコウノトリが運んでくるとでも思ってるの? あんたのお父さんが生まれてるのも、あんたのおばあちゃんとおじいちゃんが若い頃にセックスしたからでしょぉ?」
「……そんなの……わかってる。だけどなんで佳苗と……」
「だぁーかぁーらぁー。おじいちゃん寂しかったんだって。私がちょっと膝の上に乗っただけで勃っちゃってね。やっぱりそういうのは孫の美夜とは違うんじゃない? あんたがおじいちゃんに甘えるだけなら、きっと勃たないんだろうねぇ。ま、孫に欲情するのもアブナイか」
佳苗の口振りはまるで他人事だ。訳がわからない。この女は、なにを言っている?
「それで私がちょっと口でしてあげたら喜んで出しちゃってね。あ、口でするって意味わかる? フェラって言うヤツなんだけどぉ。お小遣いもくれたの。だからそれからもちょこちょことね。でもやっぱり身体はお年寄りだから、ほとんど私が上で動いてるけど、おじいちゃん、あの年齢にしたらまだまだ現役だよー? もう、凄いもん。下半身ではあんたのお父さんよりも上ね。おじいちゃん、若い頃はもっと絶倫だったのかなぁ。美夜のおばあちゃんも、あの立派なモノで何度もイかされてきたんだろうね」
また聞き流せない言葉が耳に届いた。
「……お父さんって……まさか……」
「あんたのお父さんも食べちゃった。ごちそうさま。おじいちゃんに比べるとそんなに上手くなかったけどね。美夜のお父さん、セックス下手くそだったよ」
ペロリと舌を出す佳苗に謝罪の気配はない。自分のしていることがどれだけ非常識で道理に外れていることなのか、佳苗はわかっていない。
「美夜ってお祖父ちゃんっ子だよね。大事な大事なお祖父ちゃん貰っちゃった。ごめんねぇ」
何の感情も込められていない佳苗の謝罪。
祖父も父も、佳苗に奪われた。この日から美夜は佳苗を殺したいと心底思うようになった。
──誰か……私の代わりにあの女を殺してくれませんか?──
「まさか美夜、あんた頭いいくせに子どもはコウノトリが運んでくるとでも思ってるの? あんたのお父さんが生まれてるのも、あんたのおばあちゃんとおじいちゃんが若い頃にセックスしたからでしょぉ?」
「……そんなの……わかってる。だけどなんで佳苗と……」
「だぁーかぁーらぁー。おじいちゃん寂しかったんだって。私がちょっと膝の上に乗っただけで勃っちゃってね。やっぱりそういうのは孫の美夜とは違うんじゃない? あんたがおじいちゃんに甘えるだけなら、きっと勃たないんだろうねぇ。ま、孫に欲情するのもアブナイか」
佳苗の口振りはまるで他人事だ。訳がわからない。この女は、なにを言っている?
「それで私がちょっと口でしてあげたら喜んで出しちゃってね。あ、口でするって意味わかる? フェラって言うヤツなんだけどぉ。お小遣いもくれたの。だからそれからもちょこちょことね。でもやっぱり身体はお年寄りだから、ほとんど私が上で動いてるけど、おじいちゃん、あの年齢にしたらまだまだ現役だよー? もう、凄いもん。下半身ではあんたのお父さんよりも上ね。おじいちゃん、若い頃はもっと絶倫だったのかなぁ。美夜のおばあちゃんも、あの立派なモノで何度もイかされてきたんだろうね」
また聞き流せない言葉が耳に届いた。
「……お父さんって……まさか……」
「あんたのお父さんも食べちゃった。ごちそうさま。おじいちゃんに比べるとそんなに上手くなかったけどね。美夜のお父さん、セックス下手くそだったよ」
ペロリと舌を出す佳苗に謝罪の気配はない。自分のしていることがどれだけ非常識で道理に外れていることなのか、佳苗はわかっていない。
「美夜ってお祖父ちゃんっ子だよね。大事な大事なお祖父ちゃん貰っちゃった。ごめんねぇ」
何の感情も込められていない佳苗の謝罪。
祖父も父も、佳苗に奪われた。この日から美夜は佳苗を殺したいと心底思うようになった。
──誰か……私の代わりにあの女を殺してくれませんか?──