重ねる涙の先で仕合せは紡ぐ。
次の日、わたしは仕事が休みで昼過ぎまで布団に潜り寝ていた。
窓の外からは、窓をバチバチと叩く音がして、まだ昼過ぎだとゆうのに暗い。
今日は雨が降ってるんだなぁ。
そう思いながら、わたしはゆっくりと身体を起こし、布団から出た。
冷蔵庫を開けると、ペットボトルの烏龍茶とチーズしか入っていない。
お腹空いたなぁ。
わたしは何にもない冷蔵庫の中を見つめた挙句、とろけるチーズを手に取り、扉を閉めた。
そして、あと一切れしか残っていなかった食パンの上にとろけるチーズを乗せ、トースターで焼く。
それが、わたしの今日一日、唯一の食事だ。
わたしは、あっという間に食事を済ませると、オーバーサイズのTシャツにショートパンツをはいて、散歩に出掛けることにした。
玄関まで行って履き古したスニーカーを履き、そのまま外へ出ようとしたが、玄関の壁に立て掛けてあったビニール傘が目に入る。
"風邪引くぞ。"
巡と初めて出会って、傘を貸してくれた時のことを思い出す。
わたしは、いつもなら傘も持たずに出掛けるところだが、巡が差し出してくれた傘を手に取り、外へ出た。
そして傘を開いて、傘をさしながら歩く自分に違和感を覚える。
わたしが傘をさして歩いてる。
変な感じ。
わたしはそのまま緑丘公園に向かって歩いて行った。