重ねる涙の先で仕合せは紡ぐ。

巡は、わたしの希望通り吉◯家の牛丼を注文してくれた。

初めて食べる吉◯家の牛丼は、とっても美味しかった。
それと同時にお米自体を食べるのが久しぶり過ぎて、白米の美味しさに感動した。

「花恋って、本当幸せそうに食べるよな。」

そう言いながら、わたしが牛丼を食べている姿を眺める巡。

牛丼を食べ終えると、「お腹いっぱーい!」と巡のベッドに横になる。

「食べた後、すぐ寝たら牛になるぞ。」
「牛になってもいい。」

そう言い、わたしは巡の布団に潜り込む。

そんなわたしを見て、巡は呆れたように微笑むと、「俺、仕事するから、寝てていいぞ。」と言った。

「じゃあ、おやすみなさーい。」

わたしは鼻まで布団を被ると、目を閉じた。

巡の匂いがする布団は、とても落ち着いて穏やかな気持ちになれた。

少しの間、目を閉じながら巡との出会いやこれまで一緒に過ごしてきた時のことを思い返していると、巡が椅子から立ち上がる音がした。

そして、巡の気配が静かにわたしに近付いてくる。

わたしが寝たフリを続けていると、わたしの頬に柔らかい何かが触れた。

え?キスされた?

それから巡はわたしの頭を優しく撫でると、パソコンデスクの方に戻っていく音がした。

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