重ねる涙の先で仕合せは紡ぐ。

わたしが向かった先は、巡の家だった。

アパートの裏側に回り、入口から入って階段を駆け上がる。

わたしは息を切らしながら、2階の201号室前まで来た。

そして、インターホンを鳴らす。

すると、201号室のドアが開いた。

ドアの向こうに立っていたのは、会いたくて会いたくて仕方なかった巡だった。

「お前、傘あるのに、何でさして来なかったんだよ。」

呆れたように微笑み、巡は言った。

「何で?帰って来る予定は、2日後なのに、、、。」

わたしがそう言うと、巡は「1日でも早く花恋に会いたかったから。」と言った。

そして、手を広げ「おいで。」と巡は言う。

わたしは堪えていた涙が一気に溢れ出し、思い切り巡に抱きついた。

「わたしも会いたかった、、、ずっと寂しかった、、、。」
「ごめんな、、、もう1人にしないから。」
「うん、、、おかえり。」
「、、、ただいま。」

わたしたちはしばらく抱き合ったあと、巡に洗面所に連れて行かれ、子どものように服を全部脱がされると、久しぶりに着る巡の黒いパーカーを着せられた。

巡の匂いがする、、、

巡の匂いをたくさん吸い込みたくて、パーカーの首元を持ち上げ匂いを嗅ぎながら、わたしは巡に雨に濡れた髪をドライヤーで乾かしてもらっていた。
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