君との恋は面倒すぎる
───Side 日和


「ずる…」


 蒼空くんからの思わぬ言葉で無事に死亡している私。

 今日のファーストキスといい、好きって言葉と言い甘すぎて胸焼けしそうだ。

 今までずっと塩対応だったのに、砂糖対応過ぎて、この甘さは身体に毒。だってこんなに与えられすぎたら、元にの甘さには戻れなくなる。

 好きって気持ちがどこまでも溢れ出てきて、欲張りになってもっとと求めるようになってしまうから、今まで見ているだけでいいなんて思っていたのに…。

 きっとまた蒼空くんが元に戻ってしまったら、冷たいと感じたり、気持ちが冷めてしまったと感じるようにならないか不安になる。


「好きが同じくらいだったら良いのに…」


 ほら、見ているだけじゃ既に足りない。

 好きを渡すだけじゃ足りなくて、蒼空くんの気持ち全てが既に欲している。

 私は身体全体で愛を伝えるから、彼もそうしてくれたらいいなんて、そんな見返りを求めるような愛は欲張りで、思ってはいけないのに。
< 104 / 266 >

この作品をシェア

pagetop