君との恋は面倒すぎる
式が始まってしばらく、国家や校歌の斉唱を行ってそこから卒業証書の授与へと流れが進んでいく。

いつもこの瞬間にあ、本当に卒業しちゃうんだって実感する。

校長先生から卒業証書を渡されたあの瞬間。

担任が名前を呼んでくれる瞬間も、戻る時友達と目が合うあの瞬間もすべて大事で尊い時間だって感じる。

緊張するけどこの時間嫌いじゃない。

先に私達のクラスが1人ずつ呼ばれる。


『鈴村　紗月』

「はい」


紗月の凛として立派な姿は周りの目を引き付けた。

中学の時からずっと親友で居てくれた紗月。

私の悪いところとかはっきり指摘してくれて、それでいてこういう所大好きだよって伝えてくれる紗月が私も大好き。

これからもずっと変わらず親友で居たいって思える唯一無二の存在。
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