Dearest 1st 〜Dream〜
「───…あたしは…
純が優しい事も十分理解してるよ……?
責任感も強いし、だからこそ“堕ろせ”って言わない事も──…
だけど───……
純はそれでいいの……?
音楽も自分も気持ちも全部犠牲にして……」
「……何言っ……」
「間違えられて“責任取る為に産んでくれ”って言われるチカの……
───女の気持ちを考えてみただけ……」
「────……」
「……果たしてそれが幸せって言えるのか………
あたしにも……
分からない………」
マリアは悲しそうな表情で背を向けた。
「…………」
残された部屋に壱と二人になると、俺は──…。
「……純……」
「……なぁ……壱……
……俺……
どうしたら……っ
いいんやろうな───…~~~~………っ」
“罪を償う為に”
“責任と大罪”
“背徳”
“幸せの意味”
“犠牲にするモノ”
“芽生えた命”
“逃げたい現実”
“逃げられない未来”
“最愛なる人”
彩
逢いたい?
分からない
逢いたい?
分からない
逢いたい
逢いたい
逢いたい
逢いたい────……
ぐちゃぐちゃに混ざり合う気持ちが噴き出した瞬間
「───────!
ゲホッゲホゲホッ!!!!!!ふ───~~~~ゲホッゲホッ─……!!」
「────…純!?!?」