Dearest 1st 〜Dream〜






「───…はぁ…はぁ…はぁ…………~~~~~………っ!!!!!!!!」






「………純っ!?!?

ねぇどうしたの!?苦しいの!?純!!」






「─────……たすけ…………っ!!!!!……ゲホッゲホッ…………は………ゲホッゲホッゲホッ………~~~~………ッ…………!!!!」







苦しい





死ぬ







「…………純!!!!



ゴローちゃん!!マリア!!

待って!!!!戻ってきて!!



純が───…!」






─────バタバタ!






壱が二人を呼びに走り、





「…………はぁ…はぁは………」







咳が止まらなくなった俺の指先がどんどん冷たくなっていく。






俺………




一体どうなる……?





死ぬのか…………?








涙で滲む視界に再び現れたのは






「────…純!??!




…………!





───過呼吸だ………!





壱!!マリア!




何でもいい!紙袋持ってきてくれ!!




───早く!」







「………ごろ…………




………し………ぬ────…………たすけ………~~~~ゲホッゲホッゲホッ」





「────死なせない…!死なせるかよ!!」







「……ごろ……~~~~ッ!!!!ハァハァ……は…………」






「……大丈夫……大丈夫だから……!




みんないる…!




お前を死なせたりしない……絶対………!!」






苦しくて苦しくて首を振り続ける俺の手を






────ギュッ………!





握り締めてくれた三人の手が、言葉が、どれだけ温かくて心に染みたか






─────…ツー……






それを感じた瞬間、





一筋の涙と姿を変え、頬を伝った。


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