【コミカライズ原作】副社長の甘い罠 〜これって本当に「偽装婚約」なのでしょうか?〜
水嶋専務が歯軋りしながら、相変わらず体を震わせている。ずっと苛立っていて、そろそろ血管の一本でも切れてしまいそうだ。
俺は専務に語りかける。
「専務……前秘書が辞めてすぐに、やけに優秀な秘書が現れて、おかしいなと思いませんでしたか?」
「知るか!!そんなこと、知るかっ!!」
冷静な表情をした社長が、突然口を開いた。
「副社長、その青木さんと言う方は、何を証言してくださるんだ?」
「はい、青木さん、話せますか?」
「あぁ、大丈夫ですよ。皆さん、私はこのホテルでメイドとして働いていた、青木と言います。17年前、倉田支配人のもと働いていました。倉田支配人が亡くなった……」
「やめろ!!もう、やめてくれ…!私には家族がいるんだ……!」
「専務……あなたの一言で家族を奪われた澪の気持ちが分かりますか? 他にも沢山の人が傷付き、青木さんのように17年もの間、十字架を背負って生きてきた人がいるんです。『家族がいる』は言い訳です」
「………」
専務はがっくりと肩を落とした。青木さんはその様子を見て、話しを続ける。
「倉田支配人が亡くなった後、その日の清掃が終わって32階のバックヤードに戻ろうとしたら、水嶋マネージャーの声が聞こえてきました。
『……俺は確かに、いなくなったら良いとは言った。それはあいつが出世に邪魔だったからだ。だからと言って、事故を起こせだの、ましてや殺せだのとは一言も言っとらんぞ。どうしてくれるんだ?』と電話で話していました。
そして私の姿を見つけた時は『もし聞いたことを他言したら、あんたも、あんたの家族もどうなるか分からないぞ』と脅されました。それをきっかけに、私は退職しました」
俺は専務に語りかける。
「専務……前秘書が辞めてすぐに、やけに優秀な秘書が現れて、おかしいなと思いませんでしたか?」
「知るか!!そんなこと、知るかっ!!」
冷静な表情をした社長が、突然口を開いた。
「副社長、その青木さんと言う方は、何を証言してくださるんだ?」
「はい、青木さん、話せますか?」
「あぁ、大丈夫ですよ。皆さん、私はこのホテルでメイドとして働いていた、青木と言います。17年前、倉田支配人のもと働いていました。倉田支配人が亡くなった……」
「やめろ!!もう、やめてくれ…!私には家族がいるんだ……!」
「専務……あなたの一言で家族を奪われた澪の気持ちが分かりますか? 他にも沢山の人が傷付き、青木さんのように17年もの間、十字架を背負って生きてきた人がいるんです。『家族がいる』は言い訳です」
「………」
専務はがっくりと肩を落とした。青木さんはその様子を見て、話しを続ける。
「倉田支配人が亡くなった後、その日の清掃が終わって32階のバックヤードに戻ろうとしたら、水嶋マネージャーの声が聞こえてきました。
『……俺は確かに、いなくなったら良いとは言った。それはあいつが出世に邪魔だったからだ。だからと言って、事故を起こせだの、ましてや殺せだのとは一言も言っとらんぞ。どうしてくれるんだ?』と電話で話していました。
そして私の姿を見つけた時は『もし聞いたことを他言したら、あんたも、あんたの家族もどうなるか分からないぞ』と脅されました。それをきっかけに、私は退職しました」