高貴な財閥夫婦の秘密
「那留、私達はどうする?」

「んー、ゆっくりしようぜ〜」
ソファに座った那留が手招きする。

美奈は頷き、隣に座った。
那留が腰を抱くと、美奈が那留の肩に頭を預けてきた。

すると、那留がフフ…と笑った。

「ん?何?」

「いや(笑)
可愛いなって。
美奈は“俺の前でだけは”甘えてくる。
そうゆうところが、愛おしい……!」

「そう?(笑)」
顔を上げ、那留に向き直る。

「だって、俺しか知らない美奈の素顔だろ?
特別じゃん!」

「フフ…そうね!」

微笑み合う、那留と美奈。
自然と那留の顔が近づき、美奈は目を瞑った。

チュッ、チュッと啄んで、深くなっていく。

「ん…那留…待っ…て……」

押し返す美奈の手を掴んだ。
「待てねぇ」

「お願…//////」

「なんで?」

「部屋行こ?ここじゃ…///////」

「我慢できねぇ」

「知嗣さんと梨良が帰ってくるし…/////」

「当分帰って来ねぇよ」

「でも…//////」

「もし帰ってきても、気ぃ遣ってくれるよきっと(笑)」

「もう…(笑)」

「なーんてな!
部屋、行くか!」

美奈は、照れたように頷いた。


一方の知嗣と梨良。

「風、気持ちいいね!」
「そうだね!」

「景色も綺麗!」
「夜はもっと綺麗みたいだよ!」

「お天気良くて良かったね!」
「山の上だから、涼しいもんね!」

「フフ…」
「フフ…梨良、またニコニコしてる!
可愛いなぁ〜」  

「だって、知くんとお外歩けるなんて夢みたいだから!
一生無理だって諦めてた……」

「うん、そうだね」

「なんだか、夢の中の世界みたいだね!」

「ん?」

「ここにいる間は、知くんの恋人でいられる!
知くんと一緒に風気持ちいいねとか、景色綺麗だねとか、それに………」

知嗣の手を離し、抱きつく。

「こうやって!抱きついても、誰も見てない!」

知嗣も見上げ、嬉しそうに笑った。

「うん!
……………」

微笑んでいる梨良にキスを落とす。
「こうやってキスしても、誰も見てない!」

知嗣も、嬉しそうに笑った。

「……/////」

「顔赤くなった!(笑)」

「知くん」

「ん?」

「もっと……して…?」

「フフ…もちろん!」

二人は何度もキスを交わした。

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