The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
ルーシッド殿が、口利きをしてくれたお陰で。

僅かな時間ではあるが、俺とセトナ様は、帝国騎士団長殿に会わせてもらえた。

ルーシッド殿を初めて見たときも随分驚いたものだが…帝国騎士団長を初めて見たときも、これまた酷く驚いた。

こちらも、俺の予想より遥かに若い人だったからだ。

しかし、俺はもう醜態を晒すつもりはない。

内心相手の若さに驚いていようと、気づいていない振りをして、大人な対応をしなければ。

「初めまして、帝国騎士団長殿。俺はルアリス・ドール・エーレンフェルト。『青薔薇解放戦線』のリーダーです。この度は、我々にご協力頂いて、誠に感謝しております」

「…」

腰を折って、出来るだけ丁寧に挨拶したのだが。

何故か、帝国騎士団長殿は無言であった。

…?

ちらりと視線を上げて、彼の顔色を伺う。

…真顔だ。

何を考えているのか、さっぱり分からない顔をしている。

何か不味いことを言ったのだろうか?俺は、何か下手をしてしまったのか?

相手が無言ということは、きっと何か、気に触るようなことを言ったか、したのだろう。

どうしよう。俺の無礼のせいで、帝国騎士団からの援助を取り消す、などと言われたら…。

内心焦りまくっている俺に、ようやく帝国騎士団長が言葉を発した。

「…最近は、若い者が台頭しているな」

「…は?」

これには、俺も思わず間抜けな声を出してしまった。

…今、何て?
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