The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
そう思うと、フューニャが一ヶ月単位でいなくなると困るが。

まぁ、でも。俺も子供じゃないんだから。

「俺のことは大丈夫だから、行っておいで。行かなかったら、きっと後悔するよ」

「…」

箱庭帝国に行ける機会なんて、滅多にないんだから。

行けるときに行っておかないと。

「…じゃあ、一ヶ月くらい…帰っても良いですか?」

「あぁ、良いよ」

ってか、一ヶ月で良いのか?

「ゆっくりしておいで。こっちのことは何も心配しなくて良いから」

「…ありがとうございます」

「気にするな。俺も…実は、フューニャを里帰りさせてやろうと思って、こそこそ動いていたんだから」

「え?」

ミルミルに…先を越されてしまったが。

ミルミルが手紙を寄越さなかったとしても、俺はいずれ、フューニャを里帰りさせようと思っていた。

「そうなんですか…?」

「あぁ。思いの外早く、その機会に恵まれたな」

俺が「行っておいで」と飛行機のチケットを渡すより、向こうの友達に「おいで」と言われる方が、フューニャも嬉しかろう。

「いつ頃向こうに行くんだ?早いうちに用意しておかないと」

「えっと…。来月の始めに」

「それなら、まだ余裕があるな」

フューニャが向こうに発つ当日は、予定を空けておかなくては。

空港まで送っていってやろう。

「ルティス土産、持っていってやると良い。友達に」

「はい。…そうします」

帰郷が決まったからだろうか、フューニャはとても嬉しそうで、それがまた物凄く可愛かった。

…正直一ヶ月も離れるのは寂しいのだが、ここはフューニャの為に、我慢だ。
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