The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「それで?そこの仮面の男が…ルリシヤ、だっけか。お前、『セント・ニュクス』のリーダーだったのか」

「…そうだ」

ルリシヤは、視線を逸らしながら頷いた。

思い出したくもない過去、なんだろうな。

「『セント・ニュクス』に捨てられて『青薔薇連合会』に…。にわかには信じ難い話だな。よもや…貴殿らの懐に潜り込んで、良からぬことを企んでいるということは…」

「俺は『青薔薇連合会』を裏切ったりしない」

「口では何とでも言える」

その通り。ルリシヤも、口をつぐむしかなかった。

だからここは、先輩の俺がフォローしよう。

「いやいや、ルリシヤは充分信用出来ますよ。知ってます?昔、帝国騎士団に裏切られて『青薔薇連合会』に入った幹部もいるらしいですからね。既にそんな『前例』があるんですから、何にもおかしなことはないですよ」

「…」

これには、リーヴァも黙るしかなかった。

思い出したようだな。アホめ。

「いずれにせよ、ルリシヤが信用出来るか出来ないかは、ここで議論することではありません。それは我々が判断することですから、帝国騎士団には心配して頂かなくて結構です」

アイズはきっぱりとそう言って、ルリシヤの話を打ち止めにした。

言葉は丁寧だが、要するに、「貴様らには関係ねぇよボケ」ってことだ。

そんなことより大事なのは、お馬鹿の『セント・ニュクス』をどうするか、という点だ。
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