レンアイゴッコ(仮)

「またね〜カンカン」

「シノのこと宜しく」

「はい。また金わらで飲みましょ〜!」

お開きの頃になると私は二人とすっかり打ち解けられていた。高校の話はあまりして貰えず、元カノ関連は全然聞き出せなかったけれど、東雲の過去を少しでも知れて満足だった。東雲は不本意だったみたいだけどさ。

「柑花と二人で飲む時間のために、一週間頑張ってんのに」

理由を聞けば、ズキュン!と心臓を撃ち抜かれたので、「今からは二人だよ?」と、肩を寄せて東雲の家に帰った。

お風呂を借りて、東雲の服に身を包んだ私はドライヤーで髪を乾かし終え、リビングに戻った。

「おかえり」

「ただいま〜」

東雲はベッドに寝転んでスマホを眺めていた。東雲のベッドには相変わらずあざらしのかんながちょこんと乗せられており、たまに布団を被せられている。

そんな東雲の上へうつ伏せで乗り上げ、対面する。

「どうしたの」

「お礼、言おうと思って」

「お礼?」

「うん。お礼。東雲は私が二人と会うの、あんまり良い顔してなかったけどさ?私は東雲の友達に会えて嬉しかったよ。だから、ありがとう」

お礼を言う姿勢じゃないけれど、「どうも」と、東雲は私の感謝を受け取って、髪を撫でてくれた。洗ったばかりのさら艶髪なので、どうぞ心ゆくまで撫でて欲しい。
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