レンアイゴッコ(仮)
ベッドの上で、キスをしながら服を脱がせあった。東雲はキスが好きなのか、一つが始まるとスイッチが切れるまでキスは終わらない。
慣れない仕草で東雲のネクタイを緩め、東雲は私のボタンの一つ一つを丁寧に外した。
仕草は丁寧なのに、たまに肩や手首を掴まれるその力強さが彼の欲望を表していた。
あらわになった上半身。東雲の身体は鍛え上げられており、うっかり見蕩れた。
だけど、見惚れる余裕があったのはここまで。
両方の手、或いはくちびる、舌を使って、東雲は私の身体を暴いた。東雲は慎重だ。慎重に私を計る。初めてキスをした時もそう。2回目も同じ。どこまで私が許すのか、踏み込んで良いのか、そのラインを見計らっていたように思える。
「あっ……も、や……ら、やめて、もうだめ……!」
それがいけない。私の弱い場所を全部見つけるかのように執拗に舐められ、攻められ、繋がる前なのにもうくたくただった。
体温があがって、脳みそが揺れて、暑くて暑くて仕方ない。互いを求めるように吸い付く肌が気持ちよくて、声なんか我慢できずにあえいだ。
「……なんか、泣きそう」
一度目、繋がると同時に脱力した東雲は私に全体重を預けてきた。甘い不安が襲う。
「なんで泣くの……?」
「知らなくていいよ」
「なんで?」
「なんででも」
何がなんでも口を割らない東雲にちょっと拗ねてみる。
「でも私、こはくのこと、全部知りたいよ」
そう言って見上げると、東雲は「言ったな」と呟いた。多分あれがトリガーだった。
慣れない仕草で東雲のネクタイを緩め、東雲は私のボタンの一つ一つを丁寧に外した。
仕草は丁寧なのに、たまに肩や手首を掴まれるその力強さが彼の欲望を表していた。
あらわになった上半身。東雲の身体は鍛え上げられており、うっかり見蕩れた。
だけど、見惚れる余裕があったのはここまで。
両方の手、或いはくちびる、舌を使って、東雲は私の身体を暴いた。東雲は慎重だ。慎重に私を計る。初めてキスをした時もそう。2回目も同じ。どこまで私が許すのか、踏み込んで良いのか、そのラインを見計らっていたように思える。
「あっ……も、や……ら、やめて、もうだめ……!」
それがいけない。私の弱い場所を全部見つけるかのように執拗に舐められ、攻められ、繋がる前なのにもうくたくただった。
体温があがって、脳みそが揺れて、暑くて暑くて仕方ない。互いを求めるように吸い付く肌が気持ちよくて、声なんか我慢できずにあえいだ。
「……なんか、泣きそう」
一度目、繋がると同時に脱力した東雲は私に全体重を預けてきた。甘い不安が襲う。
「なんで泣くの……?」
「知らなくていいよ」
「なんで?」
「なんででも」
何がなんでも口を割らない東雲にちょっと拗ねてみる。
「でも私、こはくのこと、全部知りたいよ」
そう言って見上げると、東雲は「言ったな」と呟いた。多分あれがトリガーだった。