レンアイゴッコ(仮)
上体を起こして、両手を繋いで、東雲に跨り腰を揺すった。そのうち下半身は快楽で満たされて腰から力が抜けていった。東雲の体に覆いかぶさると、下から突き上げられた。決して急がず、緩慢な動きではなく、とんとんとリズミカルな律動に私の意識は遠のく。

「あー……まじでかわいい」

こういう時、余裕が無いのは私ばかり。

「汚したから、あとで風呂、入り直そう」

「ん……っ……!」

いくら私が組み敷いても、東雲は毎回涼しい顔をしている。

「一緒、入っていい?」

「や……はずかし……」

「今更?」

「一緒に入るのは、むり」

「一緒が無理なら、客室露天風呂、無理じゃん」

「別々に、入る……」

「練習しようか。……な?お願い」

無理、を作ろうとする私の口を、東雲は塞いだ。

お泊まりと抱かれることはいつのまにかセットになっていて、ほぼ毎回、求められている。私がソファーで寝ることはもう無い。

「(……嬉しい)」

寝る時は必ず東雲が私に抱きつく。私も東雲に抱きついているので、お互い、コアラみたいに抱き合って眠る。それが朝、目が覚めるとお互い離れている。けれど、手は必ず繋がっている。

いつ手を繋いでいるのか私は知らない。
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