Re:Love〜7年越しに愛されて〜
「…期待してくれてたって事でいいのか?」
「だ、だって、」
「ん?」
湊の身体が起き上がり、目が合う。
何年経っても好きでたまらない色素の薄い瞳は、見つめられただけで思考が鈍ってしまう。
「…湊くんに触ってもらえるの、久々だったから」
触れられもしないのに準備ができてしまった事にはもう恥ずかしさしかないが、仕方ないだろう。
昔よりもずっとずっと湊を愛しているのだから。
妊娠で体型が変わっても、産後に眠れずボロボロの姿になっても、なかなか体型が戻らず悩んでいてもいつでも湊は変わらず可愛いと、愛してると言い続けてくれた。
その度にどれほど救われて愛情が膨れ上がっていったか分からない。
子育てにも積極的ですっかり父に懐いてしまった娘を見る度に、嬉しさと同じくらい妬いてしまう事など湊はつゆとも知らないだろう。
色々と限界突破しそうな日菜子の姿に、湊はゾクゾクと背筋を伝う快感を感じた。
彼にとっては日菜子の不安など全て些細な事なのだ。
産後間もないというのに我慢出来なかった自分を受け入れてくれた事、子育てに追われながらも仕事から帰れば笑顔で迎えてくれ、大変なはずなのに食事を用意して待ってくれている、そんな健気な妻を誰が愛さずにいられようか。
そもそもが心を休める場所に日菜子が居てくれるというだけで充分満たされているというのに。
まあ、それだけで収まらないからこうして手を出しているのだが。