Re:Love〜7年越しに愛されて〜
「ヤリ逃げする気か」
「ヤリ…!?」
思わず言葉を失っているとその間に一気に距離を詰められ、湊は目の前で膝をついた。
「ちが、私はただ、少し整理する時間を貰おうかと…」
「そんなもん与えたら確実にもっともらしい理由付けて離れようとするだろ」
「……」
「だから此処で言質取らせてもらう」
焦りすぎて働かない頭で必死に言葉の意味を探ろうとしていると、優しく手が掬われた。
「日菜、結婚を前提に俺ともう一度付き合って欲しい」
少し硬い声色でそう言った湊の表情は真剣そのものだった。
途端に急に熱が籠り、忘れかけていた鼓動が再び胸を打つ。
ーー結婚。
その言葉をこれまで意識しなかった訳じゃない。
それこそ前の彼氏と付き合っていた頃は30歳までに結婚したいと言っていた。
けれどその誕生日を目前にした今、その言葉を告げてくるのは5年付き合った元彼ではなく、7年ぶりに再会したかつて大好きだった忘れられない人。
そんな状況だからか、突然の事に正直嬉しさより動揺が優ってしまった。