Re:Love〜7年越しに愛されて〜




「どうって、何?」
「そんな派手なデザイン選ぶなんてお前らしくないと思ってな」
「……」
「貰いもん?」
「…答える必要ある?」
「そんな高価なもの渡してくる相手がもう居るのかよ」
「知ってるんだ?これが高価なものだって」
「……」


そう言い返せば今度は井原が押し黙った。

どう見たってこのピアスは女性が好むデザインで、これまで自分にアクセサリーを贈ってきた事が無い井原が知っていたとは考え難い。

そうなるとおそらく、新しい彼女にねだられたか何かなのだろう。


「これが貰い物だろうが自分で買った物だろうが、井原くんには関係ないことだよね。…もういいかな?仕事に戻らないと」


耳朶につけられたピアスに触れながら、目線だけ寄越して日菜子は言った。

何も言わない井原にひとつため息を吐き、日菜子はドアを押した。



まさかこの時の会話が、後に混乱を招く事になるとは思いもしなかった。



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