Re:Love〜7年越しに愛されて〜
ーーしくじった。
日菜子は起き抜け一番にそう思った。
今年は夏が長く11月の中旬を過ぎても外出時には薄手のコート1枚くらいで事足りていた。
だというのに12月に入るや否や急に寒波が来るものだから馬鹿みたいに寒くなった。
もちろん自分の体質を理解していたので対策はした。
早めに衣替えして暖かい布団も出したし、加湿器だって早めに取り出した。
だというのにこのザマである。
「37.8度か…」
病院にかかるほどでは無い。
けれど基礎体温が低めな日菜子にとってはそれなりにしんどい熱だ。
仕事は無理そうなので有休申請をした。
だがただでさえ12月の繁忙期で部署内がピリピリしているので長くは休めない。
常備しておいた市販の解熱剤を飲んで頭まで布団を被った。
薬が効いてくるまで気を紛らわそうとスマホを手に取ると、久しぶりに見るグループトークが動いていた。
大学時代のサークルで特に仲の良かったメンバーで作ったそのグループは、今年も忘年会か新年会を兼ねて集まろうという内容で盛り上がっていた。
そこには勿論湊の名前もあり、何年かぶりの彼の参加表明にいつもより早い流れで話が進んでいた。
予定が合う限りは日菜子も毎年参加をしていたので、実家に帰省する日を除いた日程で希望だけを出して画面を閉じた。
ーー湊くん、今年は参加するんだ…
そんな事をぼんやりと考えているうちに眠気がやってきて抗う事なく眠りについた。