異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
カイブルに庇われたロルティの小さな身体では、うまく状況が飲み込めなかったが――。
本来受けるべき攻撃を、自身の代わりに引き受けてくれたことだけはすぐに理解できた。
そして、その受けた傷が……。
ロルティの声に返事がでないほど深いものだと言うことも……。
「や、やだ……!」
親子を背に庇っていた彼が、ゆっくりと地面に膝をつく。
命の灯火が今にも消えていきそうな危険な状態だと悟った彼女は、すぐに目を閉じて聖なる力を使う。
「天に住まう我らが神よ。ロルティに、聖なる力をお授けください……!」
キラキラとカイブルの頭上に光が降り注ぐが、彼は唇からゴボリと苦しそうに血を吐き出すだけで、苦悶の表情を浮かべている。
「助けて……! 神様! カイブルを! わたし、なんでもするから……!」
神はどれほどロルティが祈りを捧げても、彼女の願いには応えなかった。
幼子の瞳には大粒の涙が頬を伝って、土の上にこぼれ落ちる。
「どうして……? いつもなら、みんな元気になるのに……! なんで、駄目なの……?」
幼い聖女の姿を目にしたジェナロは、何もできない自分の無力さを痛感し、心を痛めた。
本来受けるべき攻撃を、自身の代わりに引き受けてくれたことだけはすぐに理解できた。
そして、その受けた傷が……。
ロルティの声に返事がでないほど深いものだと言うことも……。
「や、やだ……!」
親子を背に庇っていた彼が、ゆっくりと地面に膝をつく。
命の灯火が今にも消えていきそうな危険な状態だと悟った彼女は、すぐに目を閉じて聖なる力を使う。
「天に住まう我らが神よ。ロルティに、聖なる力をお授けください……!」
キラキラとカイブルの頭上に光が降り注ぐが、彼は唇からゴボリと苦しそうに血を吐き出すだけで、苦悶の表情を浮かべている。
「助けて……! 神様! カイブルを! わたし、なんでもするから……!」
神はどれほどロルティが祈りを捧げても、彼女の願いには応えなかった。
幼子の瞳には大粒の涙が頬を伝って、土の上にこぼれ落ちる。
「どうして……? いつもなら、みんな元気になるのに……! なんで、駄目なの……?」
幼い聖女の姿を目にしたジェナロは、何もできない自分の無力さを痛感し、心を痛めた。