異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「カイブルはわたしの、命の恩人なの! こんなところで、死んじゃ駄目!」
ロルティは何度も神に祈りを捧げ、聖なる力を使う。
錯乱状態に陥った彼女を、父親でさえも止めることなど叶わなかった。
娘を愛する彼は、嫌われることを恐れていたからだ。
「やだ……っ。ねぇ、起きて……!」
聖なる力が通用しないと知るや否や、ロルティはついに父親の腕から強引に抜け出ると、カイブルの肩を勢いよく掴み、グラグラと揺らす。
相手が重症者であることもすっかり忘れ、ペチペチと頬を叩いてどうにか意識を覚醒させようとするほど彼に執着しているのには理由があった。
「わたし、まだ……! カイブルに、好きって、伝えてない……!」
彼がいたからこそ、ロルティはハリスドロア公爵家の娘になれた。
カイブルがいなければ今頃、彼女は命を奪われていただろう。
キララを守護する彼に苛立ちを隠せなかった。
それは彼がロルティを好いていると自覚していたからこそ、抱いた感情だ。
聖女の座を奪われるのは構わない。
だが、カイブルも一緒にとなれば話が違う。
ロルティは何度も神に祈りを捧げ、聖なる力を使う。
錯乱状態に陥った彼女を、父親でさえも止めることなど叶わなかった。
娘を愛する彼は、嫌われることを恐れていたからだ。
「やだ……っ。ねぇ、起きて……!」
聖なる力が通用しないと知るや否や、ロルティはついに父親の腕から強引に抜け出ると、カイブルの肩を勢いよく掴み、グラグラと揺らす。
相手が重症者であることもすっかり忘れ、ペチペチと頬を叩いてどうにか意識を覚醒させようとするほど彼に執着しているのには理由があった。
「わたし、まだ……! カイブルに、好きって、伝えてない……!」
彼がいたからこそ、ロルティはハリスドロア公爵家の娘になれた。
カイブルがいなければ今頃、彼女は命を奪われていただろう。
キララを守護する彼に苛立ちを隠せなかった。
それは彼がロルティを好いていると自覚していたからこそ、抱いた感情だ。
聖女の座を奪われるのは構わない。
だが、カイブルも一緒にとなれば話が違う。