異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
キララは幼子の命を奪うことに罪悪感の欠片も抱いていないようで、勢いよく両手を空に掲げて光の球体を生み出した。
「くそ……っ!」
それが攻撃魔法だと気づいたところで、彼女の父親には成す術もない。
ロルティを抱きかかえたままではキララとカイブルを同時に相手するのは簡単なことではないはずだ。
(わたしも、聖なる力を発動しなくちゃ!)
焦ったロルティは咄嗟に胸元で両手を組み、祝詞を紡ごうとするが――。
「ロルティ様!」
幼子が行動に移すよりも先に、危機に瀕している彼女の名をカイブルが叫んだ。
(どうして……?)
彼の主はロルティではなく異世界からやってきた聖女のはずだと、ロルティは困惑する。
カイブルはてっきり、身も心もすべてキララに捧げていると考えていたのだが――どうやら、彼にそんなつもりはなかったらしい。
聖騎士は聖女の横から勢いよく飛び出し、小さな身体を抱き上げていたジェナロに背を向け立ち塞がり――勢いよく腰元の剣を引き抜くと、キララの攻撃から守ってくれた。
「「カイブル……っ!」」
2人の聖女が、ほぼ同時に彼の名を叫ぶ。
「くそ……っ!」
それが攻撃魔法だと気づいたところで、彼女の父親には成す術もない。
ロルティを抱きかかえたままではキララとカイブルを同時に相手するのは簡単なことではないはずだ。
(わたしも、聖なる力を発動しなくちゃ!)
焦ったロルティは咄嗟に胸元で両手を組み、祝詞を紡ごうとするが――。
「ロルティ様!」
幼子が行動に移すよりも先に、危機に瀕している彼女の名をカイブルが叫んだ。
(どうして……?)
彼の主はロルティではなく異世界からやってきた聖女のはずだと、ロルティは困惑する。
カイブルはてっきり、身も心もすべてキララに捧げていると考えていたのだが――どうやら、彼にそんなつもりはなかったらしい。
聖騎士は聖女の横から勢いよく飛び出し、小さな身体を抱き上げていたジェナロに背を向け立ち塞がり――勢いよく腰元の剣を引き抜くと、キララの攻撃から守ってくれた。
「「カイブル……っ!」」
2人の聖女が、ほぼ同時に彼の名を叫ぶ。