異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
(キララおねえしゃん、すごく反省しているみたい……)
このままここにいたところで、命を奪われるだけだ。
ロルティはキララに、そこまでしてほしいわけではなかった。
(神官達はどうやって、キララおねえしゃんを、この世界に召喚したんだろう……?)
聖女から謝罪の言葉を受けただけで、ロルティは充分だった。
もう二度と姿を見ることさえできなければ、もっといい。
そのためには、どうにかしてキララを異世界に戻す必要がある。
「あたし、こんなところで死にたくない!」
聖女の泣き叫ぶ声を聞きながら、ロルティがどうしたらいいのかと悩んでいれば。
彼女の脇腹を、ツンツンと細長い何かが叩いたのに気づく。
彼女はそれがカイブルを治療していた犬の手だと認識し、声を掛けた。
「どうしたの?」
「わふっ」
傷ついたカイブルの身体に身を寄せた獣が元気いっぱいに鳴いたかと思えば、突如ぐるぐるとその場で回ったり尻尾を上下左右に揺らしたりと忙しなくなる。
どうやら、何かをロルティに伝えたいようだ。
(なんだろう?)
彼女は必死に獣の考えていることを読み取り、父親へある許可を得るために声を発した。
このままここにいたところで、命を奪われるだけだ。
ロルティはキララに、そこまでしてほしいわけではなかった。
(神官達はどうやって、キララおねえしゃんを、この世界に召喚したんだろう……?)
聖女から謝罪の言葉を受けただけで、ロルティは充分だった。
もう二度と姿を見ることさえできなければ、もっといい。
そのためには、どうにかしてキララを異世界に戻す必要がある。
「あたし、こんなところで死にたくない!」
聖女の泣き叫ぶ声を聞きながら、ロルティがどうしたらいいのかと悩んでいれば。
彼女の脇腹を、ツンツンと細長い何かが叩いたのに気づく。
彼女はそれがカイブルを治療していた犬の手だと認識し、声を掛けた。
「どうしたの?」
「わふっ」
傷ついたカイブルの身体に身を寄せた獣が元気いっぱいに鳴いたかと思えば、突如ぐるぐるとその場で回ったり尻尾を上下左右に揺らしたりと忙しなくなる。
どうやら、何かをロルティに伝えたいようだ。
(なんだろう?)
彼女は必死に獣の考えていることを読み取り、父親へある許可を得るために声を発した。