異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「パパ。わたしのこと、庇ってくれてありがとう」
「俺は何もしていない。すべてが終わるまで、大人しく……」
「うんん。キララおねえしゃんは、わたしが元の世界に戻してあげる!」
「ロルティ? 一体、何を……」
戸惑う父親の言葉を無視したロルティは、犬の触り心地がいい手を右手の薬指と触れ合わせてから、祝詞を紡ぐ。
「天に住まう我らが神よ。ロルティが命じる。キララおねえしゃんを、元の世界に送り返して……!」
「わふーん!」
獣の雄叫びに合わせ、キララは眩い光に包まれ――聖女は異世界へ戻って行った。
「ロルティ……。いいのか?」
「うん。キララおねえしゃんは、謝ってくれたもん」
「しかし……」
父親が渋るのも無理はない。
彼女は愛娘を悲しませたのだから、罰を受けてから元の世界へ戻すべきだと言いたいのだろう。
(この世界にいたら、また悪い人に利用されちゃうもん。そんなの、かわいそうだよ……)
ロルティは自身の決断に後悔などしていない。
身の安全を守るためには、あれが一番正しい選択だと信じている。
「本当に悪い人は、あそこにいる、神官達でしょ?」
だからこそ。彼女はビシッと人差指を指し示し、諸悪の根源はキララではなく神官達だと父親に告げた。
「俺は何もしていない。すべてが終わるまで、大人しく……」
「うんん。キララおねえしゃんは、わたしが元の世界に戻してあげる!」
「ロルティ? 一体、何を……」
戸惑う父親の言葉を無視したロルティは、犬の触り心地がいい手を右手の薬指と触れ合わせてから、祝詞を紡ぐ。
「天に住まう我らが神よ。ロルティが命じる。キララおねえしゃんを、元の世界に送り返して……!」
「わふーん!」
獣の雄叫びに合わせ、キララは眩い光に包まれ――聖女は異世界へ戻って行った。
「ロルティ……。いいのか?」
「うん。キララおねえしゃんは、謝ってくれたもん」
「しかし……」
父親が渋るのも無理はない。
彼女は愛娘を悲しませたのだから、罰を受けてから元の世界へ戻すべきだと言いたいのだろう。
(この世界にいたら、また悪い人に利用されちゃうもん。そんなの、かわいそうだよ……)
ロルティは自身の決断に後悔などしていない。
身の安全を守るためには、あれが一番正しい選択だと信じている。
「本当に悪い人は、あそこにいる、神官達でしょ?」
だからこそ。彼女はビシッと人差指を指し示し、諸悪の根源はキララではなく神官達だと父親に告げた。