異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「わんちゃん、偉い! ありがとう!」
「わふっ」
犬は当然だと言うかのように嬉しそうな鳴き声を上げると、ロルティの腕の中で怯えている小さな獣を心配そうに見つめた。
(そう言えば――)
彼女はこの獣と出会った当初、酷い怪我をしていたのを思い出す。
これだけ全身を震わせている姿を目撃すれば、それと関連付けるのは簡単だ。
ロルティはアンゴラウサギを抱きかかえ直すと、獣に問いかける。
「うさぎしゃん。もしかして、さっきの男……」
「ロルティ様?」
ロルティの問いかけは、最後まで言葉にならなかった。
後方からカイブルに声を掛けられたからだ。
ぱっと胸元から視線を上げた彼女は、高身長の彼と目線を合わせるために首を上に向けた。
「カイブル! お帰りなさい!」
「ただいま戻りました。どうなされましたか」
「えっと……」
護衛騎士は獣達とともに廊下で佇んでいるロルティを、不審に思っているようだ。
(カイブルは信頼できる人だもん。今見聞きしたことを伝えても、嘘だと疑ったりはしないよね……?)
アンゴラウサギを床の上に下ろした彼女はカイブルに手招きすると、しゃがみ込んで目線を合わせるように命じる。
彼は不思議そうな表情をしながらも、黙って主の要望に従った。
「わふっ」
犬は当然だと言うかのように嬉しそうな鳴き声を上げると、ロルティの腕の中で怯えている小さな獣を心配そうに見つめた。
(そう言えば――)
彼女はこの獣と出会った当初、酷い怪我をしていたのを思い出す。
これだけ全身を震わせている姿を目撃すれば、それと関連付けるのは簡単だ。
ロルティはアンゴラウサギを抱きかかえ直すと、獣に問いかける。
「うさぎしゃん。もしかして、さっきの男……」
「ロルティ様?」
ロルティの問いかけは、最後まで言葉にならなかった。
後方からカイブルに声を掛けられたからだ。
ぱっと胸元から視線を上げた彼女は、高身長の彼と目線を合わせるために首を上に向けた。
「カイブル! お帰りなさい!」
「ただいま戻りました。どうなされましたか」
「えっと……」
護衛騎士は獣達とともに廊下で佇んでいるロルティを、不審に思っているようだ。
(カイブルは信頼できる人だもん。今見聞きしたことを伝えても、嘘だと疑ったりはしないよね……?)
アンゴラウサギを床の上に下ろした彼女はカイブルに手招きすると、しゃがみ込んで目線を合わせるように命じる。
彼は不思議そうな表情をしながらも、黙って主の要望に従った。