異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「パパとおにいしゃまには、内緒だよ?」
「ええ。わかりました」
「あのね……」
ロルティはカイブルの耳元に唇を寄せると、先程目にした光景を打ち明けた。
「メイドしゃん、脅されてるの。病気の妹しゃんを、人質に取られてるんだって」
「そうですか」
「それでね? わたしをどくしゃつしろって、命令されてるみたい」
「な……」
「わたし、逃げた方がいいのかな……?」
主から相談を受けた護衛騎士は毒殺なる単語が出た瞬間に顔色を変えたが、すぐに元の無表情に戻って彼女へ問いかけた。
「ロルティ様は、公爵家がお嫌いですか」
「うんん。わたし、ここが大好き!」
「でしたらロルティ様ではなく邪魔者に、お帰り頂きましょう」
「それって、脅されてるメイドしゃん?」
「使用人を誑かしている男の素性を暴き、人質を救い出す必要がありそうですね」
「すじぃー?」
「私に隠し事をすることなく、素直に打ち明けてくださりありがとうございます」
ロルティが聞き取れなかった単語を繰り返せば、主に優しく微笑んだ彼は礼を告げる。
「どういたしまして!」
「わふっ」
彼女もまた笑顔を浮かべると、擦り寄って来た犬の身体に指を這わせて優しく撫でた。
「お部屋、戻る?」
「むきゅ……」
「そうですね」
アンゴラウサギが小さな足を動かして、もそもそと廊下を進む。
カイブルの同意を得たロルティは、元気の有り余っている犬とじゃれ合いながら、自室へ戻った。
「ええ。わかりました」
「あのね……」
ロルティはカイブルの耳元に唇を寄せると、先程目にした光景を打ち明けた。
「メイドしゃん、脅されてるの。病気の妹しゃんを、人質に取られてるんだって」
「そうですか」
「それでね? わたしをどくしゃつしろって、命令されてるみたい」
「な……」
「わたし、逃げた方がいいのかな……?」
主から相談を受けた護衛騎士は毒殺なる単語が出た瞬間に顔色を変えたが、すぐに元の無表情に戻って彼女へ問いかけた。
「ロルティ様は、公爵家がお嫌いですか」
「うんん。わたし、ここが大好き!」
「でしたらロルティ様ではなく邪魔者に、お帰り頂きましょう」
「それって、脅されてるメイドしゃん?」
「使用人を誑かしている男の素性を暴き、人質を救い出す必要がありそうですね」
「すじぃー?」
「私に隠し事をすることなく、素直に打ち明けてくださりありがとうございます」
ロルティが聞き取れなかった単語を繰り返せば、主に優しく微笑んだ彼は礼を告げる。
「どういたしまして!」
「わふっ」
彼女もまた笑顔を浮かべると、擦り寄って来た犬の身体に指を這わせて優しく撫でた。
「お部屋、戻る?」
「むきゅ……」
「そうですね」
アンゴラウサギが小さな足を動かして、もそもそと廊下を進む。
カイブルの同意を得たロルティは、元気の有り余っている犬とじゃれ合いながら、自室へ戻った。