異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
彼女はベッドを降りてそばに控えていたカイブルの元へと向かうと、彼に向けて両手を伸ばした。
「カイブル。抱っこー!」
「ロルティ様……。いかがなさいましたか」
「あのね! お耳借して!」
カイブルは小さな主が耳元で話しやすいように抱き上げた。
ロルティは唇を両手で覆うと、小声で彼に告げる。
「パパから理由、引き出せる?」
目の前にジェナロがいるからだろう。
カイブルの耳元から唇を離したロルティと目線を合わせた彼は、しっかりと頷いた。
(これで安心!)
カイブルはできない約束はしない。
父親の言いつけをきちんと守り兄とともに自室で待っていれば、護衛騎士が情報を持ってきてくれるはずだ。
機嫌をよくしたロルティはカイブルから床の上に下ろしてもらうと、今度は父親の太ももへとしがみつく。
「パパの言うこと聞いたら、ご褒美くれる?」
「ああ。なんでも好きなことを願うといい」
「うーん。わかった! じゃあ、わたし、おにいしゃまと大人しくしてる!」
ロルティは満面の笑みを浮かべると、ひらひらと手を振って父親の太ももから両手を離した。
ジェナロは愛娘の頭を撫でようと右手を伸ばしたが、彼女はその指先を避けるように父親へ背を向ける。
「カイブル。抱っこー!」
「ロルティ様……。いかがなさいましたか」
「あのね! お耳借して!」
カイブルは小さな主が耳元で話しやすいように抱き上げた。
ロルティは唇を両手で覆うと、小声で彼に告げる。
「パパから理由、引き出せる?」
目の前にジェナロがいるからだろう。
カイブルの耳元から唇を離したロルティと目線を合わせた彼は、しっかりと頷いた。
(これで安心!)
カイブルはできない約束はしない。
父親の言いつけをきちんと守り兄とともに自室で待っていれば、護衛騎士が情報を持ってきてくれるはずだ。
機嫌をよくしたロルティはカイブルから床の上に下ろしてもらうと、今度は父親の太ももへとしがみつく。
「パパの言うこと聞いたら、ご褒美くれる?」
「ああ。なんでも好きなことを願うといい」
「うーん。わかった! じゃあ、わたし、おにいしゃまと大人しくしてる!」
ロルティは満面の笑みを浮かべると、ひらひらと手を振って父親の太ももから両手を離した。
ジェナロは愛娘の頭を撫でようと右手を伸ばしたが、彼女はその指先を避けるように父親へ背を向ける。