【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
 そう言ったアンヌッカが、アリスタに向かって首を傾げると、アリスタも苦笑を浮かべながら「そうだな」と答える。
「あぁ……。最長で半年。だけどあれなら、半年もかからない。その分、他の魔導書を読みたい!」
 そんなふうに気持ちを爆発させるアンヌッカを、他の三人はあたたかな眼差しを向けて見守っていた。
 お茶を飲み終えたアンヌッカは、マーレ家の屋敷に帰る準備をする。
「お義姉様。明日も髪の毛、お願いします」
「まかせておきなさい」
 マーレ家の屋敷からメリネ魔法研究所の間はアンヌッカとして、メリネ研究所から軍の魔法研究部門の間はカタリーナとして。
 それに見合った格好をする。

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