【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
危うく「結婚しています」と言いそうになった。結婚しているのはアンヌッカであってカタリーナは独身だ。
「そっか~。残念」
「え?」
「ほら。あそこって男所帯でしょ? 何人かに頼まれたのよね。リーナに彼氏がいるかどうか。でも、さすがに人のものに手を出すような彼らじゃないから、そこは安心していいわよ」
どのような安心なのかはわからないが、そういった目で今まで見られたことがなかったアンヌッカにとっては、どう反応したらいいかがわからない。
「ごめんごめん。そこまで動揺するとは思っていなかったわ。そんなに身構えないで。あそこの部署って、体力的に劣っている人が多いんだけど」
食事をしながら、魔法研究部門についてシンディから話を聞いた。
軍と国立魔法研究所の仲はけしていいとは言えない。その原因が、どうやらライオネルにあるようなのだが、当の本人は不仲の原因が自分にあるとは思ってもいない。だから余計に二つの組織の仲はこじれていく。
あるとき、軍が研究所に所属する魔道士らに、魔導書の解読を依頼したところ、ネチネチと嫌みを言われたうえで断られた。それは仕事をやりたくないためではなく、魔導士という存在にもっと敬意を払ってもらいたいからという意味合いが込められていたのだが、もちろんライオネルは気づくはずもない。
「そっか~。残念」
「え?」
「ほら。あそこって男所帯でしょ? 何人かに頼まれたのよね。リーナに彼氏がいるかどうか。でも、さすがに人のものに手を出すような彼らじゃないから、そこは安心していいわよ」
どのような安心なのかはわからないが、そういった目で今まで見られたことがなかったアンヌッカにとっては、どう反応したらいいかがわからない。
「ごめんごめん。そこまで動揺するとは思っていなかったわ。そんなに身構えないで。あそこの部署って、体力的に劣っている人が多いんだけど」
食事をしながら、魔法研究部門についてシンディから話を聞いた。
軍と国立魔法研究所の仲はけしていいとは言えない。その原因が、どうやらライオネルにあるようなのだが、当の本人は不仲の原因が自分にあるとは思ってもいない。だから余計に二つの組織の仲はこじれていく。
あるとき、軍が研究所に所属する魔道士らに、魔導書の解読を依頼したところ、ネチネチと嫌みを言われたうえで断られた。それは仕事をやりたくないためではなく、魔導士という存在にもっと敬意を払ってもらいたいからという意味合いが込められていたのだが、もちろんライオネルは気づくはずもない。