【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
それでも相手は夫である。夫と二人きりで、同じ部屋で仕事をする。
「最初に説明したように、この魔導書は極秘だ。だから、俺の部屋から出すことはできない。この本の存在を知っているのは、王族直系の関係者。それから、俺たち軍人の中でもこうやって魔導書とかかわっている者のほんの数名だ」
そのほんの数名の中に、アンヌッカも選ばれてしまったようだ。喜ぶべきなのか、微妙なところでもある。
「ですが、研究室の人たちには……」
「あいつらには俺から言っておく。俺の命令だと言えば、あいつらも納得するだろう」
それは否定しない。あそこにいる彼らは、誰もライオネルに逆らえないし逆らおうとも思わない人間たちばかりだ。
「わかりました。マーレ少将の言葉に従います。ですが、わたしが使っている資料とか、そういったものがないと、古代文字の解読は難しいのです。資料を持ってきてもいいですか?」
「では、俺も一緒に行こう」
またアンヌッカの予想していない流れだ。
ライオネルに呼び出されたアンヌッカが、ライオネルを連れて研究室に戻ったとなれば、室内がざわりとざわついた。端からは、ライオネルがアンヌッカに対する苦情を言いに来た、ように見えるのだろう。
「最初に説明したように、この魔導書は極秘だ。だから、俺の部屋から出すことはできない。この本の存在を知っているのは、王族直系の関係者。それから、俺たち軍人の中でもこうやって魔導書とかかわっている者のほんの数名だ」
そのほんの数名の中に、アンヌッカも選ばれてしまったようだ。喜ぶべきなのか、微妙なところでもある。
「ですが、研究室の人たちには……」
「あいつらには俺から言っておく。俺の命令だと言えば、あいつらも納得するだろう」
それは否定しない。あそこにいる彼らは、誰もライオネルに逆らえないし逆らおうとも思わない人間たちばかりだ。
「わかりました。マーレ少将の言葉に従います。ですが、わたしが使っている資料とか、そういったものがないと、古代文字の解読は難しいのです。資料を持ってきてもいいですか?」
「では、俺も一緒に行こう」
またアンヌッカの予想していない流れだ。
ライオネルに呼び出されたアンヌッカが、ライオネルを連れて研究室に戻ったとなれば、室内がざわりとざわついた。端からは、ライオネルがアンヌッカに対する苦情を言いに来た、ように見えるのだろう。