【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「というわけで、料理の本でした」
現代語に解読した資料をずらりと机の上に並べてみたものの、ライオネルはがっかりしたかのように項垂れている。だが、ユースタスは難しい顔をして、それを眺めていた。
「なぁ、ライオネル。これを見て、料理ができるか?」
「んあ? 俺は料理なんぞできるわけがない」
「そうじゃなくて。君だって、軍事訓練では野外で煮炊きくらいはするだろ?」
「まぁ、それくらいなら、やるな」
「だったら、これを見て変に思わないか?」
ユースタスの言葉にアンヌッカも興味が湧いた。
どこが変だと言うのか。
「……あっ」
おもわず声が漏れて、慌てて自分の口を両手で塞ぐ。
「リーナも気がついたか?」
にたりとユースタスが笑う。
「なんなんだ、いったい」
まだ気づかぬライオネルは不満げな様子。だが、それでもじっくりと資料を読んでいけば、彼の顔もさっと変わる。
現代語に解読した資料をずらりと机の上に並べてみたものの、ライオネルはがっかりしたかのように項垂れている。だが、ユースタスは難しい顔をして、それを眺めていた。
「なぁ、ライオネル。これを見て、料理ができるか?」
「んあ? 俺は料理なんぞできるわけがない」
「そうじゃなくて。君だって、軍事訓練では野外で煮炊きくらいはするだろ?」
「まぁ、それくらいなら、やるな」
「だったら、これを見て変に思わないか?」
ユースタスの言葉にアンヌッカも興味が湧いた。
どこが変だと言うのか。
「……あっ」
おもわず声が漏れて、慌てて自分の口を両手で塞ぐ。
「リーナも気がついたか?」
にたりとユースタスが笑う。
「なんなんだ、いったい」
まだ気づかぬライオネルは不満げな様子。だが、それでもじっくりと資料を読んでいけば、彼の顔もさっと変わる。