【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「だけど、私は古代文字や古代魔法に詳しくないからね。隠し部屋のありかがわかったところだけど、そこに行ってすぐにそれが見つかるわけではないだろう? もしかしたら魔法で守られているかもしれないし、その魔法が古代魔法かもしれない」
むしろその可能性が高い。なによりも今までその部屋の存在を気づかれなかったのだから。
「その魔法がどういったものかわからない。もしかしたら、近くに何かしらヒントになるようなものがあるかもしれないけれど、それが古代文字で書かれていたら私はお手上げだ」
「俺の部下ということで彼女を連れていけばいいだろう。ユースタス王太子殿下は心に傷を負い、礼拝堂で祈りを捧げたいがために、俺と部下の二人で護衛につく」
「ちょっと待って。私はいったい何が原因で心に傷を負うんだい?」
「失恋にでもしておけ」
「もっともらしいけれど。残念ながら、失恋の相手がいないな。ここは王太子らしく、世界平和のために祈りを捧げるとでも言っておいたほうがいいかな」
「そのほうが、嘘くさいがな」
そこでライオネルは、ふっと鼻先で笑った。
むしろその可能性が高い。なによりも今までその部屋の存在を気づかれなかったのだから。
「その魔法がどういったものかわからない。もしかしたら、近くに何かしらヒントになるようなものがあるかもしれないけれど、それが古代文字で書かれていたら私はお手上げだ」
「俺の部下ということで彼女を連れていけばいいだろう。ユースタス王太子殿下は心に傷を負い、礼拝堂で祈りを捧げたいがために、俺と部下の二人で護衛につく」
「ちょっと待って。私はいったい何が原因で心に傷を負うんだい?」
「失恋にでもしておけ」
「もっともらしいけれど。残念ながら、失恋の相手がいないな。ここは王太子らしく、世界平和のために祈りを捧げるとでも言っておいたほうがいいかな」
「そのほうが、嘘くさいがな」
そこでライオネルは、ふっと鼻先で笑った。