【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「王族だから魔法を使えるんじゃなかったのか? 口だけのやつだな」
「魔法は使えるさ。それは君だって知っているだろう? だけどな、ここに隠し扉があるとかそういったのはまったく感じない。だから、わからない」
「威張って言うな」
威厳溢れる王太子。そしてどこか怖い感じのするライオネル。この二人は、お互いに顔を合わせると、真面目な話をしつつも軽口を叩くような仲である。
そんな二人のやりとりを聞きつつも、アンヌッカは隠し扉があるだろう箇所に手を触れては、その手触りを確認していた。
きっと何かしらヒントはあるはず。まして、ユースタスが魔力とかそういったものを感じないと言うのであれば、余計に何かが隠されていると確信していた。
すると、とある場所で、手のひらから今までよりも強く凹凸を感じた。
「ここに、何か文字のようなものが掘られていませんか?」
アンヌッカの言葉に、じゃれ合っていた二人も口を引き締める。そしてアンヌッカが指し示した場所にじっくりと視線を這わせた。
「これ、壁の模様のようにも見えるのですが……やはり、何か書かれていますね」
「魔法は使えるさ。それは君だって知っているだろう? だけどな、ここに隠し扉があるとかそういったのはまったく感じない。だから、わからない」
「威張って言うな」
威厳溢れる王太子。そしてどこか怖い感じのするライオネル。この二人は、お互いに顔を合わせると、真面目な話をしつつも軽口を叩くような仲である。
そんな二人のやりとりを聞きつつも、アンヌッカは隠し扉があるだろう箇所に手を触れては、その手触りを確認していた。
きっと何かしらヒントはあるはず。まして、ユースタスが魔力とかそういったものを感じないと言うのであれば、余計に何かが隠されていると確信していた。
すると、とある場所で、手のひらから今までよりも強く凹凸を感じた。
「ここに、何か文字のようなものが掘られていませんか?」
アンヌッカの言葉に、じゃれ合っていた二人も口を引き締める。そしてアンヌッカが指し示した場所にじっくりと視線を這わせた。
「これ、壁の模様のようにも見えるのですが……やはり、何か書かれていますね」