【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
アンヌッカは床に紙を広げ、そこに読み取った文字を書いていく。肉眼で見ようとしてもかすれている箇所もあってよくわからない。そのかわり、しっかりと掘られているため、そこに手を這わせ、その感触から文字を想像する。
「これは、古代文字か?」
アンヌッカの書いた文字を見て、ライオネルが呟く。
「はい。三百年前の言語で書かれているのかと思ったのですが、これはゾフレ地区で見つけた魔導書と同じ古代文字のようですね。よかった、先にあの魔導書を読み解いていたから、今なら、これ、わかります」
「なんて書いてあるんだ?」
アンヌッカは読み解いた内容を説明する。壁の模様にも見えるが、二カ所、色の違うところがある。そこを線で結んだ中心に王族の血を引く者が触れ、術式を展開すればよい。その術式も壁に書いてある古代文字を読み解くことで理解できる。
「てことは、おまえの出番じゃないか。よかったな。おまえの献身的な祈りが天に届いたというわけだ」
「君のその冗談、面白くないな」
どこに冗談があったかすら、アンヌッカにはわからない。
「王太子殿下、どうされます? やります? やめます?」
「これは、古代文字か?」
アンヌッカの書いた文字を見て、ライオネルが呟く。
「はい。三百年前の言語で書かれているのかと思ったのですが、これはゾフレ地区で見つけた魔導書と同じ古代文字のようですね。よかった、先にあの魔導書を読み解いていたから、今なら、これ、わかります」
「なんて書いてあるんだ?」
アンヌッカは読み解いた内容を説明する。壁の模様にも見えるが、二カ所、色の違うところがある。そこを線で結んだ中心に王族の血を引く者が触れ、術式を展開すればよい。その術式も壁に書いてある古代文字を読み解くことで理解できる。
「てことは、おまえの出番じゃないか。よかったな。おまえの献身的な祈りが天に届いたというわけだ」
「君のその冗談、面白くないな」
どこに冗談があったかすら、アンヌッカにはわからない。
「王太子殿下、どうされます? やります? やめます?」