【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
 その光が引いたときに、壁だと思っていた箇所に扉が現れる。
「すごいな……」
 感心したようにライオネルが呟く。
「さすがだね、リーナ」
「まさか、わたしもこんなにうまくいくとは思ってもいませんでした」
 扉を開け、中へと入る。そこには下に続く階段があった。おそらく地下室になっているのだろう。
「暗いな……」
「こういうこともあるかと思って、準備してきました」
 そう言ったアンヌッカが革袋から取り出したのは、魔法具の一種の魔法ランプだ。魔石が使われているため、念じれば明かりを灯すことができる。
「さすが、気が利くな。どっかの朴念仁とは大違いだ」
 ユースタスがははっと笑うと「なんだ?」とライオネルが反応を示す。
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