【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「なんだ、ライオネル。君は自分が朴念仁だと自覚しているんだな」
「おまえがいつも俺のことをそう言うからだろうが」
 また二人のじゃれ合いが始まった。
「マーレ少将。ユースタス殿下にちょっかいを出すのはそれくらいにして、下におりてみましょう」
「はは、リーナ。君、面白いね」
「わたし、面白いことを言ったつもりはありません」
「うん、ごめん。君の言ったことは正論かもしれない」
 アンヌッカが持っていたランプをライオネルが受け取った。
< 193 / 237 >

この作品をシェア

pagetop