【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「それに、結婚した後も昔とかわらず、ここでこうやって仕事をしているわけですよね。それって、旦那さんに理解力があるからですか?」
サリーはいたって平凡な家庭の出だ。国家魔導士級の腕前を持ちつつも、環境のせいで国家魔導士になれなかった。
「そうですね。理解があるといいいますか……」
嘘はつきたくないが、だからといって現状を馬鹿正直に話してしまうのはマーレ家にとってマイナスになるだろう。
「結婚しても私の好きなものを続けていいとおっしゃってくれて」
「やだなぁ、アンヌッカさん。それを理解があるって言うんですよ。でも、ま。そういう相手だったらば、結婚してもよさそうですね」
空になったカップを手に、サリーは自席へと戻っていった。
派遣先での仕事のない魔導士らは、この研究所にやってきては好き勝手に過ごして帰っていく。サリーも、先日、派遣先の業務を終えたところで、当分はここの研究室での仕事だ。
といっても、彼女の場合は、魔力を備える植物の開発に興味を持っており、研究所にやってきてはその植物の世話だったり、実験だったりをして過ごしている。
サリーはいたって平凡な家庭の出だ。国家魔導士級の腕前を持ちつつも、環境のせいで国家魔導士になれなかった。
「そうですね。理解があるといいいますか……」
嘘はつきたくないが、だからといって現状を馬鹿正直に話してしまうのはマーレ家にとってマイナスになるだろう。
「結婚しても私の好きなものを続けていいとおっしゃってくれて」
「やだなぁ、アンヌッカさん。それを理解があるって言うんですよ。でも、ま。そういう相手だったらば、結婚してもよさそうですね」
空になったカップを手に、サリーは自席へと戻っていった。
派遣先での仕事のない魔導士らは、この研究所にやってきては好き勝手に過ごして帰っていく。サリーも、先日、派遣先の業務を終えたところで、当分はここの研究室での仕事だ。
といっても、彼女の場合は、魔力を備える植物の開発に興味を持っており、研究所にやってきてはその植物の世話だったり、実験だったりをして過ごしている。