【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「……だが、条件がな」
どうしたものかと、アリスタが腕を組んだため、マーカスは依頼書をひょいっと奪い取った。このまま父親主導で話を進めたら、いつまでたっても終わらないのではと思ったにちがいない。
「ん? 軍の施設で?」
マーカスの呟きに、アンヌッカも首を傾げる。
「どういうことですか?」
「どうやら、メリネ魔法研究所の所員を軍に常駐させてほしいという依頼だ。まぁ、仕事は魔導書の解読なのだが、その魔導書が禁帯本に指定されているため、軍施設から持ち出すことは難しいらしい」
「では、誰を派遣しましょう?」
古代文字のエキスパートといえばアンヌッカだが、さすがにアンヌッカが派遣されれば、ライオネルに知られてしまうだろう。ばったりと顔を合わせることもあるかもしれない。
マーレ夫人であるアンヌッカが軍施設で働いている。これは、マーレ家の名を汚す行為ではないだろうか。
しかし、先ほどからやたらチクチクと視線を感じる。
どうしたものかと、アリスタが腕を組んだため、マーカスは依頼書をひょいっと奪い取った。このまま父親主導で話を進めたら、いつまでたっても終わらないのではと思ったにちがいない。
「ん? 軍の施設で?」
マーカスの呟きに、アンヌッカも首を傾げる。
「どういうことですか?」
「どうやら、メリネ魔法研究所の所員を軍に常駐させてほしいという依頼だ。まぁ、仕事は魔導書の解読なのだが、その魔導書が禁帯本に指定されているため、軍施設から持ち出すことは難しいらしい」
「では、誰を派遣しましょう?」
古代文字のエキスパートといえばアンヌッカだが、さすがにアンヌッカが派遣されれば、ライオネルに知られてしまうだろう。ばったりと顔を合わせることもあるかもしれない。
マーレ夫人であるアンヌッカが軍施設で働いている。これは、マーレ家の名を汚す行為ではないだろうか。
しかし、先ほどからやたらチクチクと視線を感じる。