【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「はい。ディオケル大尉には、他の者が見てもわかるように書いてほしいと言われましたので。わたしが明日、こちらに来るとは限りませんからね」
来ないとしたらおまえのせいだよ、というそんな意味合いを込めて睨みつけてみたが、ライオネルにはまったく効果がなかった。
むしろアンヌッカが睨んだことにすら気がついていないのだろう。
「なるほど。おまえは、初日でこの仕事に嫌気がさしたと。そう言いたいのだな?」
「まさか。何をおっしゃるのです? こんな珍しい魔導書を解読できるなんて、夢のようです。最高じゃないですか」
きらきらと瞳を輝かせながら仕事に対する情熱を語れば、ライオネルは変な生き物を見るかのように眉をひそめた。
「マーレ少将は、もしかしてあの魔導書がどれだけ貴重かわかっていらっしゃらない? ダメですよ。人に仕事を頼むときはその内容をきちんと把握しなければ。あ、日誌のここにも記載したのですが……」
アンヌッカが身を乗り出して、自身が書いた日誌の冒頭箇所を指で指示しようとすれば「もう、いい。帰れ」とライオネルが冷たく言い放つ。
そしてアンヌッカが書いたページの一番下に押印をして、日誌を返してきた。
「マーレ少将、きちんと読んでくださいました? この日誌を読めば、簡単な古代文字も覚えられるという一石二鳥の作りになっているんです」
来ないとしたらおまえのせいだよ、というそんな意味合いを込めて睨みつけてみたが、ライオネルにはまったく効果がなかった。
むしろアンヌッカが睨んだことにすら気がついていないのだろう。
「なるほど。おまえは、初日でこの仕事に嫌気がさしたと。そう言いたいのだな?」
「まさか。何をおっしゃるのです? こんな珍しい魔導書を解読できるなんて、夢のようです。最高じゃないですか」
きらきらと瞳を輝かせながら仕事に対する情熱を語れば、ライオネルは変な生き物を見るかのように眉をひそめた。
「マーレ少将は、もしかしてあの魔導書がどれだけ貴重かわかっていらっしゃらない? ダメですよ。人に仕事を頼むときはその内容をきちんと把握しなければ。あ、日誌のここにも記載したのですが……」
アンヌッカが身を乗り出して、自身が書いた日誌の冒頭箇所を指で指示しようとすれば「もう、いい。帰れ」とライオネルが冷たく言い放つ。
そしてアンヌッカが書いたページの一番下に押印をして、日誌を返してきた。
「マーレ少将、きちんと読んでくださいました? この日誌を読めば、簡単な古代文字も覚えられるという一石二鳥の作りになっているんです」