【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
「んふぅっ……もぅ…………ぁっ!」

 角度が変わったことで密着している部分がズレ、永真さんの体が膨らんだ花芽に当たった。
 びくんと体が跳ね、また大きな波がすぐそこまで近づいていることを感じた。

「あっ、あっ、も、だめ……あぁ……」

「……達きそうか?」

「ん、もぅ、イッちゃう……イッちゃうの……」

「……わかった。一緒に達こう」

 そう言って、シーツを握りしめていた私の両手を取り指を絡め、ぎゅっと握りしめた。

 激しくなる抽挿に頭の中が真っ白になった。

「っ、アアァ――――ッッ!!」
 
 その瞬間、くっと永真さんが最奥で動き止めた。

「ゥッ……!」

 私達はほぼ同時に絶頂を迎えた。


 ◇ ◇ ◇


 気がつくと俺の腕の中で叶恋が寝ていた。
 お互い何も身につけていない。

 疲れきって寝ている叶恋を起こさないよう、俺はベッドを抜け出した。

 ユニットバスを好まない俺は、独立したバスルームがある部屋にこだわって、この部屋を選んだ。

 叶恋が目を覚ましたら風呂に入れるよう、湯を張っておこう。

 風呂に勢いよく注がれる湯を見ながら考える。

 この部屋に入った時、俺自身が切羽詰まった状態だったということは否めない。
 とにかく叶恋が欲しかった。
 だから少々強引に叶恋を抱いた。
 叶恋が話をしたがっていたのを承知の上で。

 話――とは、家庭の問題ってやつだろう。
 元から気にしていた上に、あのクズ男に散々なことを言われたのだ。気になって当然だし、話し合いは避けて通れないのはわかっている。

 おそらく目を覚ませば、またその話をしようとするはずだ。
 さんざん俺の腕の中で蕩けて、あまつさえ「好き」だと告白したにもかかわらずだ。

 だから俺は――



 ベッドに戻ると、湯の音で起こしてしまったのか、叶恋が上半身を起こしていた。

「……起きたのか?」

「永真さん……ごめんなさい。私、寝てしまってたんですね」

「いや、寝て当然の時間だ」

 サイドテーブルの時計を見るとam2:34とある。
 まだ起きるには早くて、一眠りできる時間だ。

「叶恋、時計が見えてるならコンタクト……」

「あっ! 取ってませんでした」

「使い捨てなら今ここで取れ」

「いえ、ここで取ってしまったらバスルームに行くのも大変で……」

「眼鏡はないのか?」

「え……あります、けど……」

 俺は叶恋の少し大きめのバッグをベッドの上に置いてやった。眼鏡を取り出せばコンタクトレンズを取れるだろうと思って。

「……あの、笑わないでくださいね?」

「は? なにが?」

 モジモジと、叶恋が困ったように話す意味が、眼鏡をかけた途端理解出来た。

「プッ……」

「あ、ほら笑ったー」

「いや、可愛いぞ。小さな目も」

 どれだけ度数がキツいんだ。
 叶恋の大きな目が、半分以下のサイズに見える。
 その眼鏡、分厚すぎるだろう。
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