【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
「ただね、硏真さんに出会ってなかったとしても、永真とあのまま付き合い続けることはなかったと思う」

「え?」

「一度は付き合うって言った。言ったけど……その……」

 京香さんが言い淀む。
 
「ハァ……あまり時間もないことだし、もうぶっちゃけて言うわね」

 正直なところ、二人の過去の話なんて聞きたくなかった。わざわざ、今日のこの良き日に、聞きたいと思う話じゃない。
 
「あの……」

「聞きたくないかもしれないけど、でも聞いて。
あなたは聞いた方がいい」

「……」

 そこまで言われたら聞かざるを得ないじゃない。
 私は渋々耳を傾けることにした。
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