【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
 あの横浜の学会以来、陽介には会っていない。
 二度と会いたくないと思ったけれど、陽介が誠仁館医大の担当である以上、院内でバッタリ会う可能性はあるだろうと思っていた。

 ところが、あれから半月が経とうとしているのに、姿を見かけることすらない。院内を回る度に、警戒はしていたんだけど。

 松浦課長の話がなんなのかわからないが、これは聞かないといけない気がする。

「郵便物を医局に置いてからなら……大丈夫です」
 
 私は郵便物を菜々ちゃんに託し、勤めだして以来初めて早退を申し出た。
 なんとなく、話は長引きそうな気がしたからだ。
 そうして、少し病院から離れたカフェで松浦課長の話を聞くことにした。

「ごめんなさいね、お時間取らせて」

「いえ……あの、どういったお話でしょうか」

「まずはあなたに謝らせてほしいの。
西島のことで、迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

 松浦課長は深々と頭を下げられた。

「松浦課長!? 頭を上げてください!」

「……西島は懲戒解雇になりました」

「懲戒解雇!? どうして……」

 松浦課長から聞かされた話は衝撃的な内容だった――。
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