【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
 翌日は大安に一粒万倍日が重なり、さらには大明日と母倉日も重なるという吉日。この良き日に私は汐宮叶恋になった。

 この日に入籍することになったのは、あの食事会の日に、京香さんが調べてくれたからだった。

「大安、一粒万倍日、大明日、母倉日。四つも吉日が重なってるのよ? 
しかも婚姻にいい吉日ばかり! 
絶対ここにしなさい」

 と言った京香さんに、真っ先に賛同したのは、意外にも永真さんだった。
 
「意外と早いな……よし、そこにしよう」

 と、あっさり決めてしまったのだ。

 もちろん私も異論はなかったのだけど、あまりに早い展開にちょっと驚いてもいた。
 
 当日は土曜日ということで永真さんと朝から二人で婚姻届を提出しに行き、役所の当直の方に祝福を受けた。
 
 その後は、大急ぎで実家へ戻り、私の引越し荷物の荷出しだ。

 特に多くの荷物を持っていくわけではないけれど、鏡台だけは嫁入り道具として新しいものをと、両親が準備してくれた。

 小さなトラックに全ての荷物を積み込み、両親に挨拶をする。
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