【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
 いや、待って。
 本当に言わなくていいのかしら。
 夫婦の間に、変なわだかまりがあってはいけないわ。
 そうよ、疑問はその場で解消するべき。

 そう思い直した私は、心にある疑問を吐き出すことにした。

「永真さん、さっきのキャンディのことなんですけど」

「ブフッ」

 突然ワインを吹き出す。

「ちょっと……大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫だ。ちょっとテーブルに飛んだが、問題ない……」

 ティッシュを持ってきて、素早くテーブルを拭いているが、明らかに挙動不審だ。

「あのキャンディ……何かあるんですか?」

「え」

「……あれ、誰にもらったんですか?」

「な、な、な、な……」

「だって、キャンディをサイドテーブルに入れるなんて……。あのキャンディ、よっぽど大切なんですよね? ラッピング、可愛いマステだったし……も、元カノにもらったとか」

「はぁ? なんでそうなる?」

「だって、気になるんです!」
 
「いや、あれは……」

 本当に何もないなら、ここで言い淀むことはないはず。やっぱりあれは……

「ハァ……何を勘違いしてるのかわからないが、あれはそういうプレゼントじゃない。そもそもキャンディでもない」

「え?」

「あれは…………コンドームだ」


 ◇ ◇ ◇
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